はじめに
令和6年5月18日の下松医師会総会で、山下弘己会長の後を継いで、会長に選任、選定された井上保です。理事は4名が入れ替わり、監事も1名が入れ替わっております。コロナ禍が終わり、自由に活動できるようになりました。自由な発想で組織を盛り上げていきたいと考えています。
自己紹介
昭和42年生まれの56歳です。小学校3年から山口県へ移り住み、地元の小、中、高校で学び、山口大学医学部へ入学しました。大学卒業後は山口大学の小児科へ入局、県内の関連病院と大学病院で勤務していました。
平成15年10月に下松市にあいクリニックを開業、皮膚科担当の副院長と一緒に地域医療の一端を担っております。
平成22年から下松医師会理事となり、小児救急、学校医、予防接種、乳幼児健診の担当理事として仕事をしてきました。
下松医師会の業務
下松市で医療を行っている病院、診療所の医師はすべて、当医師会に所属しています。医師が地域医療を円滑に行うために、縁の下の力持ちとして支えていくのが1つの仕事です。
医療行政とは密接な関係があります。山口県や下松市の保健行政を担当する部署と連携を取り、市民の健康を守る仕事を行っています。地域医療、災害への医療対応、地域包括ケア、妊産婦、乳幼児保健、学校医、産業医活動などを支援しています。新型コロナ禍では、発熱外来対策、ワクチン対策などの業務に全会員で取り組んできました。
下松医師会の課題
1つめは、新型コロナウイルス感染対策です。5類に変わったとはいえ、まだまだ感染は発生しており、高齢者が感染すれば、通常のインフルエンザ感染よりは死亡率が高いといわれています。感染を拡大させないために早期発見、重症化しやすい方には早期治療が必要です。感染拡大時には行政と協力して、速やかにコロナ禍の体制を再構築する必要があります。
2つめは、医療DXへの対応です。政府は医療分野をDXの最重要分野の1つと位置付けています。オンライン資格確認、マイナ保険証、電子処方箋など、市民の方も診療所で診察を受けるときに、DXを介した対応になっていきます。できるだけ、診療所が導入に際しサポートできるようにしたいと考えています。
3つめは、人口減少がもたらす医療の質や量の低下を食い止めなければなりません。県全体の人口が減るということは、医療を担っている人口も減少していきます。スタッフの減少で、診療できる人数が減る、開院している日にちが減る、病院の診療科目が減っていく、それどころか、診療所自体が閉院するといったことが起こりえます。スタッフの確保のサポート、医院の継承などのサポートを考えていきます。
さいごに
下松医師会は、会員を全力でサポートし、また、市民の健康を守ってまいります。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
令和6年5月28日 下松医師会会長 井上保